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  • AWS X-Ray と X-Amzn-Trace-Id の深掘り

    AWS X-Ray と X-Amzn-Trace-Id の深掘り

    AWS X-Ray は、アプリケーションの動作を可視化し、ボトルネックや問題点を特定するためのサービスです。X-Ray のトレース機能をフル活用するためには、X-Amzn-Trace-Id ヘッダの正しいフォーマットと使用が不可欠です。この記事では、このヘッダのフォーマットと、それを正しく使用するためのヒントや注意点について解説します。

    1. X-Amzn-Trace-Id のフォーマット

    ヘッダは以下の構成要素からなります:

    • Root:トレースのユニークな識別子。例: 1-<8桁の16進数のエポックタイムスタンプ>-<24文字のランダム値>
    • Parent:呼び出し元のサービスのセグメントID(オプション)。
    • Sampled:トレースデータをX-Rayに送信するかどうかを示すフラグ。通常、0(送信しない)または1(送信する)のいずれかの値を持ちます。

    2. エポックタイムスタンプと16進数

    Root の部分には、エポックタイムスタンプの16進数表現が必要です。この値は、UNIX時間(1970年1月1日からの秒数)を16進数に変換したものです。これにはシェルスクリプトを使用して簡単に取得できます:

    hex_time=$(printf '%x' $(date +%s))

    3. X-Ray への正確なログ表示のための注意点

    • 時間の正確さX-Amzn-Trace-Id のタイムスタンプが正確でないと、X-Ray には表示されますが、期待した時刻の範囲で表示されない可能性があります。
    • 16進数の確認Root の3文字目は16進数でなければなりません。これを確認しないと、X-Ray はトレース情報を正しく処理できません。
    • トレースIDの生成:独自のアプリケーションやバッチ処理からリクエストを送る場合は、適切な X-Amzn-Trace-Id ヘッダを自分で生成する必要があります。

    4. サンプルのシェルスクリプト

    以下は、curl コマンドを使用して適切な X-Amzn-Trace-Id ヘッダを付与したリクエストを送るためのサンプルスクリプトです:

    bash
    #!/bin/bash

    # エポックタイムスタンプの16進数取得
    hex_time=$(printf '%x' $(date +%s))
    trace_id="Root=1-$hex_time-a5d9f372e21340000000000001;Sampled=1"

    # curl コマンド実行
    curl --location 'https://your-api-endpoint.com/path' \
    --header 'Content-Type: application/json' \
    --header "X-Amzn-Trace-Id: $trace_id" \
    --data 'YOUR_PAYLOAD_HERE'

    5. まとめ

    AWS X-Ray をフルに活用するためには、正確な X-Amzn-Trace-Id ヘッダの生成と送信が不可欠です。特に、エポックタイムスタンプの正確さや16進数のフォーマットが重要です。この記事の情報を使用して、X-Ray でのトレースデータの可視化を効果的に行うことができるでしょう。