日: 2019年7月26日

  • パフォーマンス・マネジメント -問題解決のための行動分析学- を読んだ

    パフォーマンス・マネジメント -問題解決のための行動分析学- を読んだ

    はじめに

    自分以外の人のモチベーションを維持・向上させ、マネジメントをしていく上で必要な本を探していた、先輩から紹介されたので即購入した。

    多くの物事は複雑に絡み合っている事が多いが、パフォーマンス・マネジメントを読んだ後は比較的シンプルに切り分ける癖がついた。

    今回はパフォーマンス・マネジメントについてまとめる。

    現状の確認

    仕事や人間関係がうまくいかない時には、他人や自分を責めるのではなく、問題を解決する方法を考える。

    仕事や人間関係がうまくいかない時、その原因を他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにしてアクションを取らないことを、個人攻撃の罠と捉えている。

    個人攻撃に入った人は近づきづらく、負のスパイラルに陥る。

    個人攻撃に陥らない為には、一切の感情が入らないらないよう、チェックリストを予め作成し、それに基づいて「できているところ」、「できないところ」を整理する。

    強化の原理

    個人やチームが強くなる原理

    行動する事で、何か良い事が起こったり、悪い事がなくなったりすると、その行動は繰り返される。

    強化の原理が働くときは、

    〜〜の時〜〜したら〜〜になった

    という関係が成立している、

    〜〜の時  Antecedent:先行刺激
    〜〜したら … Behavior:行動
    〜〜になった … Consequence:結果

    と捉え、このことを行動随伴性(こうどうずいはんせい)と呼び、その頭文字からABC分析などと呼ばれる。

    これはちゃんとした医療用語で、心理カウンセラーがメンタルヘルスの一環で使う言葉のようだ。参考情報 http://www.counselorweb.jp/article/441261060.html

     

    改善点はその3つに分ける事ができる。

    Antecedent:先行刺激の改善

    例えば、他の人へ与えたタスクが、期待しているものと違っていた場合、

    その人が動く上での前提条件、Antecedent:先行刺激が足りない可能性がある。

    この際、「では自分が悪かったのか」と個人攻撃の罠にハマる危険もある。おそらくそれがひどければ鬱を誘発する。

    そのため、悪いところを探すのではなく、何か役に立つところを積極的に見つける。

     

    Behavior:行動

    作業者の「引き出し」が少なく、問題解決する上での数ある選択肢の中で、不適切な選択をするのであれば、この項目を改善するように考える。

    この点を改善するには、「引き出し」を増やすようトレーニングをする必要がある。

    Consequence:結果

    やる気の無さが直結する事が多い。

     

    行動を強化する、”何か良い事”を「好子(こうし)」と呼ぶ。これを一種のご褒美として使い、チームの強化などに使う。

    弱化の原理

    行動する事で、何か悪い事が起こったり、よくない事がなくなったりすると、その行動は繰り返されなくなる。.

    一方でチームが”悪くなる要素”を「嫌子(けんし)」と呼ぶ。これは望ましい行動を伸ばすという点からは欠点が多い。人間関係にも悪影響を与える可能性もある。