日: 2019年5月16日

  • 「かんばん」について

    「かんばん」について

    はじめに

    かんばんプロジェクトについてレクチャーを受けた。学んだことをまとめる。

    かんばんを導入することのメリット

    • タスクの可視化
    • WIPの制限
    • 流れをコントロール

    かんばん作成時のルール

    • 「かんばん」に参加しない人を作らない。
       全員に参加してもらう。
    • DoingにはWIP(Work in progress)制限を設ける。
    • WIPは人数 x 2倍からはじめて、少しづつ減らして行くとよい
       可能な限り、終わらせることを優先させる。
       次のものが空いている人は、次のものを取りに行く仕組み。
    • Doingが外的要因により進行できなくなった場合、上から別の付箋を付けてブロック状態を表示する。
      • ブロックされていることを明示させる
      • ブロックされてて手が止まっていても、WIP制限に例外を作ったり、制限を緩めたりしない。
    • 優先順は、上が高、下が低。
      • Todoだけじゃなく、Doingも基本的にこの順に並べる
    • Todoには直近のタスクだけを作る。
      • いきなり全部作ると大変なので、Todoは全部で20個に制限するなどルールを作り、なくなったら足して行くなどするのもよい。
    • 振り返りで必ず見直す

    レーンについて

    • 業務に合わせてレーンを作る。
       緊急レーンを作るケースもあり、その場合はかならず1個までというルールも併せて導入する。

    かんばんで取得すべきメトリックについて

    • 以下の日付を記入することで、それぞれのリードタイムを計測出来る。
      • Doingに入った際に「開始日」
      • Doneに入った際に「完了日」
      • デプロイ後に「デプロイ日」
    • 上記計測することで、デプロイの数がスループットになる
    • スループットを計測することで、リードタイムの平均が取得出来る。

    ふせんについて

    • 色に意味を持たせる。
      • 同じ内容で違う色を使わない。
      • 例えば、一般的なタスクを黄色
      • CSから上がってくるものはピンク
      • ブロックはオレンジ
      • 改善・リファクタリングタスクは緑など
    • 誰もがわかる見出しをつける。
      • 詳細はRedmineやJIRAとかで良い
    • フォーマットを決めて書き方の見本を書いて置くと良い。
    • 粒度は半日〜1日で終わるくらいが望ましい。
      • タスク単位ではなく、ユーザーストーリーに紐づく形が望ましい。
      • APIだけ作っても、使うフロントがあって初めてユーザに価値を提供出来る。
    • 明確に担当者が決まっているのであれば、担当者を書く

    運用上のルール

    • DoingからTodoへ基本戻さない。
      • 完了させることを優先する。
    • 次のものが空いている人は次のものを取りに行く。
    • 誰でも取りにいけるように、人依存にさせない。

    よくある質問

    どのくらいの規模に向いているのか?

    • 規模は100人超えても使っている所もあるが、人数・規模の制限はない。

    チームが2つにわかれている場合どうするか?

    • プロダクトで区切るのか。チームで区切るのかは対象・内容次第。
    • 今回は複数のプロダクトをまたいでやるケースがある為、チーム毎の方が良い。

    急ぎのバグ対応やCS問い合わせのタスクがある場合は?

    • 緊急レーンで対応するチームもある。
    • ただし1個だけといった絶対的なルールを作る。

    アナログとデジタルの共存について

    • リアルでは「ふせん」、デジタルではJIRAやredmineを使うとなると、2重管理になってしまう。
       しかし、それは仕方がないと割り切る。
       それぞれの特性を生かして使う
       アナログの方は状況の把握・見える化と優先順の調整のみ。
       細かい管理はデジタル(redmineやJIRA)で行う。